浦和駅近く消化器内科・乳がん検診 ミモザクリニック|埼玉県さいたま市の消化器内科、乳がん・胃がん・大腸がん検診

医療コラム

【医療コラム】大腸ポリープは大腸内視鏡検査(大腸カメラ)を受ければ切除できるの?大腸ポリープを切除すれば大腸がんは防げる?

こんにちは。埼玉県さいたま市浦和駅西口ミモザクリニック院長です。
「健康診断の大腸がん検診で引っかかったけれど、ポリープが見つかったら手術になるの?」
「大腸ポリープって、切除するときに痛かったり入院が必要だったりするのかな…」
大腸がん検診(便潜血検査)で要精密検査となった方や、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を検討されている方から、このようなご質問をよくいただきます。
実は、大腸がんは「ポリープ」という早期の段階で発見・切除してしまえば、発症そのものを未然に防ぐことができる数少ないがんです。
今回は、消化器内科・内視鏡の専門医の視点から、大腸ポリープが大腸がんへ進行する仕組みや、大腸内視鏡(大腸カメラ)を使った日帰りポリープ切除の実際、そして女性も安心して検査を受けられる工夫について分かりやすく解説します。

1. なぜ「大腸ポリープ」のうちに治療することが重要なのか?

「ポリープ」とは、粘膜の表面がイボのように盛り上がった病変の総称です。胃や胆のうなど体のさまざまな部位にできますが、特に大腸にできるポリープ(腫瘍性ポリープ・腺腫)は、時間の経過とともにがん化するリスクが高いことで知られています。

ポリープから「がん」へ変わるメカニズム

大腸がんの多くは、最初からいきなり小さながんとして発生するわけではありません。

  • 1.腺腫(せんしゅ)の発生: 大腸の粘膜に、数ミリ程度の小さなポリープ(腺腫)ができる。
  • 2.時間をかけて増大: 数年から十数年という年月をかけて、ポリープが徐々に大きくなる。
  • 3.がん化(悪性化): ポリープの大きさが1cmを超えてくると、その内部にがん細胞が発生する確率が高まる。がん化した部分が増殖する(大きくなる)。
  • 4.進行がんへの移行: がん細胞が大腸の粘膜深く(固有筋層など)へ侵入し、リンパ節や他の臓器へ転移するリスクが生じる。

このポリープから大腸がんになる発生過程のことを、医学的に「adenoma-carcinoma sequence(ACS)」と呼びます。
つまり、大腸ポリープは「がんの種」や「がんの前段階(前がん病変)」なのです。この「がんになる前のポリープ」の段階で大腸内視鏡検査によって発見し、取り除いてしまえば、将来その場所から大腸がんが発生する危険性を根絶することができます。
大腸がんは進行すると命を脅かす恐ろしい病気ですが、「ポリープのうちに切除する」という予防アプローチが非常に有効な病気でもあるのです。

2. 大腸ポリープに自覚症状はある?

答えは、「初期~中期のポリープには自覚症状がほぼゼロ」です。
ポリープがかなり大きくなり、がんとなって、便の通り道を塞ぐようになれば「便が細くなる」「便秘と下痢を繰り返す」といった症状が出たり、表面から出血して肉眼でもわかる「血便」が出たりすることがあります。しかし、そうなる前の段階——最も切除に適した時期のポリープは、痛みも違和感もまったくありません。
「お腹の調子が良いから」「毎日快便だから大丈夫」と思っていても、大腸の中に小さなポリープがひっそりと育っている可能性があるのです。
症状がない段階でポリープを見つけ出せる唯一の方法が、定期的な大腸がん検診(便潜血検査)と、大腸内視鏡(大腸カメラ)検査です。

3. 大腸内視鏡(大腸カメラ)で行う「日帰りポリープ切除」とは?

「ポリープを切除する」と聞くと、お腹を切る大がかりな手術や入院をイメージされるかもしれません。しかし現在では、大腸内視鏡(大腸カメラ)を用いて、お腹を切ることなく、内視鏡の先端から専用の器具を出してその場で切除することが可能です。
当院をはじめとする多くの内視鏡クリニックでは、条件が整えば検査当日にその場で切除を行う「日帰りポリープ切除」に対応しています。

切除の手順と仕組み

  • 1. ポリープの発見・観察:
    大腸カメラで腸内を詳細に観察し、ポリープの大きさ、形、表面の模様などを確認して、切除が必要な病変かどうかを診断します。
    当院では10㎜以下のものに対して、当日の切除を行います。
  • 2. スネア(金属のワイヤー)をかける:
    内視鏡の処置具孔から「スネア」と呼ばれる細い金属の輪を出し、ポリープの根元に引っかけて締め付けます。
  • 3. 切除(コールドスネアポリペクトミー):
    当院では、近年主流となっている電気を使わずにワイヤーの締め付けだけで安全に切断する「コールドスネアポリペクトミー」という方法でポリープを切り取ります。術後の出血もほとんど見られず、合併症の少ない、安全な方法です。
  • 4. 回収と病理組織検査:
    切除したポリープは体外へ回収し、顕微鏡でがん細胞が含まれていないか、きれいに取り切れているかを詳しく調べる「病理組織検査」に出します。
「切除するとき、痛みはあるの?」

患者様から一番多く寄せられるのが「ポリープを切るときに痛くないですか?」という不安です。
結論からお伝えすると、大腸の粘膜には痛みを感知する神経(痛覚)が存在しません。
そのため、ポリープをワイヤーで締め上げたり切断したりしても、痛みを感じることは全くありませんのでご安心ください。
(内視鏡検査中に感じる痛みは、腸粘膜が感じる痛みではなく、おなかが張ったり、癒着などによることが多いです)

4. ポリープ切除後の生活と注意点

日帰りで切除ができるとはいえ、大腸の粘膜に小さな傷ができる処置には変わりありません。切除後、1週間程度は、傷口からの出血(後出血)や穿孔(腸に穴が開くこと)を防ぐため、いくつか日常生活での制限を守っていただく必要があります。

切除後の主な注意点
  • 食事の配慮: 切除後数日間は、消化がよく刺激の少ない食事(うどん、おかゆ、白身魚、豆腐など)を心がけ、脂っこい食事や辛いスパイス類は控えます。
  • アルコールの制限: お酒は血管を拡張させて出血のリスクを高めるため、切除後1週間は禁酒となります。
  • 激しい運動や旅行の制限: 自転車、ジョギングやゴルフ、重い荷物を持つような筋トレ、長時間の移動を伴う出張や旅行は、切除後1週間程度お控えいただきます。
  • 入浴: 当日はシャワー程度にとどめ、長湯や長時間のサウナは血流が良くなりすぎるため控えていただきます。
※ポリープの大きさや個数によって制限期間が異なりますので、検査後に詳しい注意事項をご説明いたします。

5. 女性や初めての方が安心して大腸カメラを受けられる工夫

「大腸内視鏡検査(大腸カメラ)の大切さは分かったけれど、やっぱりハードルが高い…」と感じる女性は少なくありません。特に女性の場合、プライバシーへの不安や下剤服用への抵抗感、過去の痛みのトラウマなどが理由で受診をためらってしまう傾向があります。
当院では、女性患者様が安心して大腸がん検診の精密検査やポリープ治療を受けられるよう、さまざまな配慮を行っています。

① 女医(女性内視鏡専門医)による丁寧な検査
「男性医師にお尻を見られるのがどうしても恥ずかしい」という方のために、当院では経験豊富な女医が診察から大腸カメラ検査、ポリープ切除まで一貫して担当いたします。女性ならではの視点で、デリケートなお悩みや不安にも優しく寄り添います。
② 鎮静剤(麻酔)を使用した「苦しくない大腸内視鏡」

お腹の張りや痛みが心配な方には、静脈麻酔(鎮静剤)を使用して検査を行います。ウトウトと眠っているようなリラックスした状態で検査が進むため、「痛みをほとんど感じずに終わった」「気づいたらポリープ切除まで完了していた」とおっしゃる患者様がほとんどです。

③ プライバシーに配慮した個室環境と専任女性スタッフ

院内の看護師や受付スタッフも全員女性です。大腸カメラの前処置に必要な下剤(腸管洗浄液)の服用に関しても、周りの目を気にせず過ごせる専用の個室スペースをご用意しています。ご自宅での下剤服用が不安な方も、クリニック内で安心して準備を進めていただけます。

6. 40歳を過ぎたら、1度は大腸内視鏡検査を受けましょう

大腸がんは、日本の女性のがん死亡原因において上位を占める非常に身近な病気です。しかし何度も繰り返しお伝えしている通り、大腸ポリープの段階で発見し切除できれば、大腸がんによる不幸な結果は大幅に減らすことができます。

これらに該当する方は、自覚症状がなくても一度大腸カメラ検査を受けることを強くおすすめします。

まとめ:ポリープ切除は、未来の自分への最高の投資

「症状がないから大丈夫」「検査が怖いから後回しにしよう」という先延ばしが、知らず知らずのうちに大腸ポリープを大きく育ててしまう原因になります。
ポリープを切除することは、決して怖いことではありません。むしろ、将来の大腸がんリスクを未然に摘み取るための「前向きで効果的な予防医療」です。
当院では、女性医師による苦痛の少ない大腸内視鏡(大腸カメラ)検査を通じて、皆様の健康と安心な毎日をサポートしております。WEBからのご予約や事前問診も可能ですので、どうぞお気軽にご相談ください。

 

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