浦和駅近く消化器内科・乳がん検診 ミモザクリニック|埼玉県さいたま市の消化器内科、乳がん・胃がん・大腸がん検診

乳がん検査

乳がんの検査には、目で見て確認する視診、触って確認する触診、マンモグラフィ、超音波(エコー)検査があります。さらに乳がんの可能性がある場合には、病変の細胞や組織をとって顕微鏡で調べて診断を確定します。がんの広がりや転移を調べるためには、MRI検査、CT検査、骨シンチグラフィ、PET検査などの画像検査を行います。

マンモグラフィ

マンモグラフィ検査は、乳がんの検出に優れた検査です。X線の検査ですので妊娠中の検査はできません。また、20代に多いデンスブレストでは病変の検出が難しくなります。

マンモグラフィは胸を圧迫して撮影するX線検査です。乳房を、薄く延ばして撮影することで、乳房内部の状態をより鮮明に映し出すことができます。超音波検査では発見しにくい微細な石灰化(乳腺の組織内に微細なカルシウムが沈着したもので乳がんでみられることがあるもの)を見つけることができます。なお、マンモグラフィの画像では病変や石灰化だけでなく乳腺も白く写ります。そのため、高濃度乳房(デンスブレスト:乳腺の密度が高く、マンモグラフィで白く見える部分が多い状態)では、病変があっても見つかりにくいことがあります。

乳房超音波(エコー)検査

乳腺が発達している若い世代でもしこりが見つけやすいですが、石灰化の検出は難しいことが多いです。妊娠中、授乳中の検査も可能です。

超音波検査は、超音波を発生するプローブ(探触子)を乳房の表面にあてて、超音波の反射の様子を撮影します。乳房内の病変の有無、しこりの性状や大きさ、わきの下などの周囲のリンパ節への転移の有無を調べるために行われます。超音波検査が得意とするのはしこりの有無の確認です。しこりの形状、輪郭などから、良悪性の推測をします。マンモグラフィで高濃度乳房とされる場合では超音波検査の方が乳がんの発見に役立つことがあります。また、放射線による被ばくがないため、妊娠中でも検査が可能です。

経過観察について

乳がんの進行はゆっくりなことが多く、時間経過での変化を追うことも重要です。

経過観察後に乳がんの診断がついた方は、「あの時にもっと詳しい検査を受けていれば……」と考える方は多いと思います。そこで、誤解が少なくなるよう、経過観察について少し補足説明をします。現実問題として、見つかった病変をすべて精査できるわけではなく、その背景には不必要な侵襲的な検査(具体的には細胞をとったり組織をとる検査)が増えてしまうという不利益があります。むしろ、そのようなケースが大多数です。そのために、侵襲の少ない検査でできるだけ良性らしいか悪性らしいかのあたりをつけています。また、病変が小さい場合はその病変の特徴が出にくいこともあります。そこで、「時間経過で大きくなるのか? 変わらないのか?」は非常に大きい情報量を持っています。仮に悪性だったとしても、この期間であれば、大事には至りにくい期間を置いて、戦略的に経過観察を選択して、「変化があるか・ないか」を診ることは非常に大切です。一方で、どの程度まで検査をしたいかは、個人の考えによるところが大きくなります。検査にもメリットとデメリットがありますので、そこを相談して検討するということが大切だと思います。

Copyright 2025- mimosa clinic all rights reserved.