医療コラム

検査で異常なしでも胃が痛い?「機能性ディスペプシア」について
こんにちは。埼玉県さいたま市浦和駅西口ミモザクリニック院長です。
夏休みも中盤になり、暑さで大変な毎日ですね。この時期は、ご家族のスケジュールに合わせたり、毎日の3食の準備に追われたり、普段以上に忙しい日々を送られているお母様方も多いのではないでしょうか。
「最近、なんだかずっと胃がもたれる」 「みぞおちのあたりがキリキリ痛む」 「お腹は空くのに、少し食べただけでお腹がいっぱいになってしまう」
そんな不調を感じていませんか?「ただの夏バテかな」「忙しくて疲れているだけ」と、市販の胃腸薬を飲んで我慢してしまう方も少なくありません。
実は、このように「胃カメラ(胃内視鏡検査)などの検査をしても潰瘍やがんといった明らかな異常が見つからないのに、胃の痛みやもたれが続く病気」のことを、医学的には「機能性ディスペプシア(FD)」と呼びます。
今回は、特に女性に多く見られるこの機能性ディスペプシアについて、原因や当院での治療について分かりやすくお話しします。

「検査で異常がないなら、気のせいかしら?」と思ってしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。みため(構造)に問題がなくても、胃の「働き(機能)」が落ちてしまっている状態なのです。
主な原因には、以下の3つがあります。
通常、食べ物が胃に入ってくると、胃はふくらんでスペースを作ります。しかし、この動きがうまくいかないと、ほんの数口食べただけで「もうこれ以上入らない」という満腹感を覚えてしまいます。
では、なぜ胃の働きが乱れてしまうのでしょうか。そこに深く関わっているのが「自律神経」です。
胃腸の動きは、私たちの意思とは関係なく、自律神経(交感神経と副交感神経)によってコントロールされています。リラックスしている時は胃がよく動きますが、ストレスや精神的なプレッシャー、寝不足などが重なると交感神経が優位になり、胃の動きがピタッと止まってしまうのです。
特に夏休み期間中は、ご自身の生活リズムが崩れやすく、無意識のうちにストレスを溜め込んでしまいがちです。女性は女性ホルモンの変化も重なるため、より自律神経が乱れやすく、機能性ディスペプシアの症状が出やすい傾向にあります。
機能性ディスペプシアは、「体質だから」「気のせいだから」と諦める必要はありません。医療機関で適切な治療を行うことで、症状が楽になるケースがたくさんあります。
当院では、まず胃カメラ検査などで胃がんや胃潰瘍など、他に隠れた病気がないかをしっかりと確認した上で、患者様お一人おひとりの症状に合わせた治療をご提案しています。
など、多彩な選択肢から今のあなたに最適な組み合わせを選んでいきます。
暑さに負けて、食欲のないまま、冷たい物ばかりのんでいると、子供の相手をするパワーも出ません。夏の旅行の前に体調を崩してしまわないよう、家族だけでなく、自分の身体のSOSにも耳を傾けてみましょう。
胃の痛み、食欲がない、胃がもたれるなどの症状がある場合、おなかの病気が隠れていることもあります。一度受診し、内視鏡検査や超音波など必要な検査を行ったうえで、それぞれに合った治療法を一緒に考えていきたいと思います。当院は女性医師の院長をはじめ、スタッフ全員女性です。お気軽にご相談ください。