浦和駅近く消化器内科・乳がん検診 ミモザクリニック|埼玉県さいたま市の消化器内科、乳がん・胃がん・大腸がん検診

医療コラム

胃カメラ・大腸カメラの鎮静剤は「あり」「なし」どっちがいい?

こんにちは。埼玉県さいたま市浦和駅西口 徒歩3分のミモザクリニック院長です。
当院では「胃や腸の調子が悪いけれど、検査が怖くてなかなか一歩を踏み出せない」という患者様、特に女性の方にもリラックスして受診いただけるクリニックづくりを目指しています。胃カメラ、大腸カメラ、超音波はすべて女性の院長が行っており、スタッフは全員女性です。
内視鏡検査(胃カメラ・大腸カメラ)を受ける際、多くの方が悩まれるのが「鎮静剤(眠り薬)を使うかどうか」というポイントです。 「寝ている間に終わるならその方がいい」と思う反面、「終わった後すぐ帰れないのは困る」「副作用が心配」といった声もよく耳にします。
そこで今回は、実際に胃カメラ(GS)や大腸カメラ(CS)の検査経験がある4名の方にアンケートを実施し、「鎮静剤あり・なし」のリアルなメリット・デメリットを調査しました。消化器内科・内視鏡専門医としての視点も交えながら、それぞれの特徴を分かりやすく解説します。

表1.4人のバックグラウンドと今回の希望一覧
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GS(胃カメラ)の経験と今回の希望

CS(大腸カメラ)の経験と今回の希望

A

【経験】あり(鎮静なし)
【希望】鎮静あり

【経験】未経験

【希望】鎮静あり
B

【経験】あり(鎮静あり)

【希望】鎮静なし

【経験】あり(鎮静あり)

【希望】鎮静あり
C

【経験】あり(鎮静あり)

【希望】鎮静なし

【経験】未経験

【希望】鎮静なし
D

【経験】あり(鎮静あり・なし両方)

【希望】鎮静なし

【経験】あり(鎮静あり・なし両方)

【希望】鎮静あり(※過去の「なし」で不快感あり)

1. 胃カメラ(GS)編:「反射のつらさ」か「手軽さ」か

胃カメラ最大のネックは、カメラが喉を通る際の「オエッ」となる嘔吐反射(嚥下反射)です。

鎮静剤「あり」のリアルな声

・メリット: 「気づいたら寝ている間に終わっていた」「過去につらかった記憶や苦手意識が和らいだ」「嘔吐反射が強い人には圧倒的に楽」
・デメリット:
「検査後の安静時間が長く、すぐ帰れない」「当日は車や自転車の運転ができない」「薬が効きすぎて一日中ぼーっとしたり、気持ち悪くなったりする人もいる」

鎮静剤「なし」のリアルな声

・メリット: 「検査自体は5分ほどなので、終わったらすぐ帰れる」「その後の予定が立てやすい」「画面を見ながら先生のリアルタイムな説明が聞ける」
・デメリット: 「嘔吐反射が強いと非常につらい」「検査後の余韻がなくバタバタと終わる感覚がある」

表2.【GS:胃カメラ】鎮静あり vs なしのメリット・デメリット
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鎮静「あり」

鎮静「なし」

メリット

・安心して行える、楽に受けられる(A, D)
・気づいたら(寝ている間に)終わる(A, B)
・つらかった記憶や苦手意識が和らぐ(A, C)

・嚥下・嘔吐反射が強い人は圧倒的に楽(A)

・検査(5分ほど)が終わったらすぐに帰宅できる(B, C, D)
・検査後の予定が立てやすく、運転も可能(B, D)
・副作用の心配がなく、終了後すぐ食事がとれる(B)
・画面を見ながらリアルタイムで説明が聞ける(B, C, D)

・今、何をされているかがハッキリわかる(B, C)
デメリット

・クリニックの滞在/リカバリー時間が長い(A, B, D)
・当日は一日中ぼーっとする、運転不可(C, D)
・帰れる時間が読めず、予定が立てにくい(B)
・リアルタイムの説明を聞けない、または忘れる(A, B)
・何をされたか記憶に残らない(B)

・薬の効きに個人差、副作用(悪心)のリスク(B, C)
・(不随意に)動いてしまう患者がいる(C)

・嘔吐反射が強い人には非常につらい(C)

・(リカバリーで)休む時間もなく、バタバタと終わる感覚がある(B)

【院長からのアドバイス】
不安のつよい方、歯磨きなどで「オエッ」となってしまう方、以前の胃カメラでトラウマがある方は、迷わず「鎮静剤あり」をおすすめします。精神的・肉体的な負担が劇的に軽くなります。 一方で、過去に鎮静剤なしで受けて「案外平気だった」という方や、お仕事や家事の合間にサクッと受けてその日の予定を崩したくない方、ご自身の胃の中をリアルタイムで見てみたい方は「鎮静剤なし」が向いています。初めての方が一番迷うのですが、当院ではまずは一度鎮静なしで鼻からの胃カメラをやってみてはいかがですか、とお声掛けしています。二度とやりたくないと思うほどの経験がある方は鎮静での胃カメラを受けてください。

2. 大腸カメラ(CS)編:「痛みや不安の軽減」か「滞在時間の短さ」か

大腸カメラは、事前の下剤内服というステップがあることや、検査中に腸を膨らませるために空気(ガス)を入れるため、特有の「お腹の張り」を感じやすいのが特徴です。

鎮静剤「あり」のリアルな声

・メリット: 「痛みや不安を感じない」「下剤を飲んで疲れた後なので、検査中はそのままぐっすり寝て休める」
・デメリット:
「終わった後すぐ帰れず、予定が立てにくい」「一日中ぼーっとしてしまう」「何が行われたか記憶に残らない」

鎮静剤「なし」のリアルな声

・メリット: 「終了後、すぐ帰宅できる」「ポリープ切除などの処置がなければ、すぐにご飯が食べられる」「画面を見て説明を受けられる」
・デメリット: 「お腹の張りを感じてつらい」「検査後に気持ち悪くなった(実体験)」

表3.【CS:大腸カメラ】鎮静あり vs なしのメリット・デメリット
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鎮静「あり」

鎮静「なし」

メリット

・痛みや不安を感じない、または覚えていない(B, C, D)
・検査時間が長くても、寝ている間に終わる(B)

・前処理(下剤内服)で疲れるので、検査後にそのまま寝て休める(B)

・終了後、すぐに帰宅できる(C, D)
・処置(ポリープ切除など)がなければ、すぐ食事がとれる(D)
・画面を見ながら、その場で説明を受けられる(C, D)

・何をされているかが把握できる(C)
デメリット

・終了後にすぐ帰れず、安静時間が必要(B, C)
・一日中ぼーっとしてしまう(C, D)
・予定が立てにくい(B)
・副作用(気持ち悪さ、頭痛)が出る人がいる(B, D)
・リアルタイムの記憶がなく、説明も忘れる(B)
・寝すぎて酸素濃度が下がるリスクがある
(C)

・単純に「痛いかもしれない」という恐怖(C)

・特有のお腹の張り、それによる終了後の悪心(D※実体験)

【院長からのアドバイス】
大腸カメラの場合、事前の下剤準備で体力を消耗される方が少なくありません。アンケートにも「下剤で疲れるから、そのまま寝て休めるのが良い」という非常にリアルな声がありました。 また、腸の形や長さには個人差があり、癒着がある方や小柄な女性は痛みやお腹の張りを感じやすい傾向があります。そのため、初めて受ける方や痛みに不安がある方は「鎮静剤あり」でリラックスして受けていただくのが安心です。検査を受けてすぐ帰れる、(処置がなければ)自転車にのって買い物に行けるなどの鎮静しないことのメリットは、個人それぞれの事情にもよります。当院で、意外と多いのは、「初めてなので、画面を見て何をしているのか、自分の腸の中がどうなっているのか見ていたい」、という方です。鎮静剤なしで大腸カメラを受けている方には、なるべくリラックスできるよう、お話しながら検査するよう心がけています。余裕のありそうな方には、今カメラはどこにありますよ、などと実況中継をしています。

まとめ:あなたにとっての「ベストな選択」を一緒に考えましょう

アンケートの結果から見えてくるのは、以下の傾向です。

内視鏡検査において、どちらの選択が「正解」ということはありません。ライフスタイルやその日のご予定、そして何より「ご自身がどうすれば一番安心できるか」が最も大切です。今後、長い人生で2度と受けたくないという検査にはしたくないと思っています。
ミモザクリニックでは、皆様が少しでも快適に、そして安心して検査に臨めるよう、事前の診察でご希望や不安な点をしっかりお伺いしています。問診の結果、年齢や、持病やアレルギーのある方などには安全面から鎮静剤の使用ができないこともありますが、「薬の効き具合が心配」「前回の検査が辛かった」など、参考に、それぞれに合った選択肢で考えていきたいと思っています。ぜひお気軽にご相談ください。

 

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