浦和駅近く消化器内科・乳がん検診 ミモザクリニック|埼玉県さいたま市の消化器内科、乳がん・胃がん・大腸がん検診

医療コラム

脂肪肝について~奈良宣言2023より~

こんにちは。埼玉県さいたま市浦和駅西口 ミモザクリニック院長です。
2023年に日本肝臓学会より発表された「奈良宣言2023」は、現代の肝臓病対策における大きな転換点となりました。この宣言をもとに、最新の脂肪肝の捉え方と対策をまとめたコラムをご紹介します。

 

1. なぜ今、「奈良宣言」なのか?

肝臓は「沈黙の臓器」と呼ばれ、かなりのダメージを受けない限り、痛みなどの自覚症状を出しません
かつて日本の肝臓病の主流はB型・C型といった「ウイルス性肝炎」でした。しかし、優れた治療薬の登場によりウイルス由来の肝疾患は激減。代わって急増しているのが、飲酒や肥満、糖尿病などの生活習慣を背景とした「非ウイルス性」の肝疾患です 。
現在、国内の脂肪肝患者数は約2,000万人と推定されています。放置すれば肝硬変や肝癌へ進行するリスクがあるため、日本肝臓学会は「奈良宣言2023」を発表し、早期発見に向けた警鐘を鳴らしました。

2. 奈良宣言2023:あなたのALT値は「30」を超えていませんか?

日本肝臓学会は、増え続ける肝臓病を早期発見するために「奈良宣言2023」を発表しました。この宣言が私たちに伝えているメッセージは非常にシンプルです。
「ALT(GPT)の値が 30 U/Lを超えたら、かかりつけ医を受診しましょう」
健康診断の結果を見てみてください。基準値が「40以下」と設定されていることが多いですが、奈良宣言では「30」を境界線としています。

特に、30代から60代の女性は、ホルモンバランスの変化や更年期を経て代謝が落ちやすく、いつの間にか「脂肪肝」が進行しているケースが少なくありません。

3. 世界で変わる「脂肪肝」の呼び名:MASLDへ

実は「脂肪肝」の国際的な定義も2023年に大きく変わりました。これまでの「NAFLD(非アルコール性脂肪性肝疾患)」という名称から、「MASLD:(Metabolic Dysfunction-Associated Steatotic Liver Disease代謝異常に関連する脂肪性肝疾患)」へと変更されたのです 。
この変更のポイントは、単に脂肪が溜まっているだけでなく、「肥満、糖尿病、高血圧、脂質異常症」といった代謝要因が一つでもあるかを重視する点にあります。つまり、「脂肪肝は単なる太り過ぎではなく、全身の生活習慣病の一部である」というメッセージが込められています。

<新しい分類>

4. 私たちが今、すべきこと

「自分はまだ大丈夫」と思いがちな脂肪肝ですが、以下のステップで自分の肝臓を守りましょう。健診結果を確認し、ALTが31以上になっていたら、まずは当院のような「かかりつけ医」へご相談ください。

5.まとめ あなたの肝臓を守るために

奈良宣言2023は、「早期発見・早期対策」のために行われたものです 。 医学的に、すべての脂肪肝が癌になるわけではありません。しかし、どの脂肪肝が危ないのか、あるいは今の自分の肝臓がどのような状態にあるのかを知ることは、10年後、20年後の健康を大きく左右します。検診結果を確認し、ALT 31以上でしたら、ぜひ、当院にご相談ください。

奈良宣言 特設サイト https://www.jsh.or.jp/medical/nara_sengen/ippan.html

豆知識
奈良宣言の広報には、奈良県のマスコット「せんとくん」が登場する動画も活用されており、SNS等でも広く認知を広めています 。
 

ホームページ制作Site Copyright 2025- mimosa clinic all rights reserved.