医療コラム

春のゆらぎと上手に付き合う、ストレスと「肝」をケアする漢方習慣
こんにちは、埼玉県さいたま市浦和駅西口のミモザクリニック院長です。
浦和駅近くで、女性がリラックスして受けられる内視鏡検査や乳がん検診を大切にしています。
3月に入り、暖かな日差しが増えてきました。しかし、この時期は「なんだかイライラする」「寝つきが悪い」「お腹が張る」といった不調を感じる方も多いのではないでしょうか。
東洋医学(中医学)では、春は「肝(かん)」の季節。今回は、忙しい30代〜60代の女性に向けて、春のストレスケアと漢方の知恵についてお伝えします。
東洋医学において「肝」は、自律神経系や情緒の安定、血(けつ)の貯蔵を司る臓器と考えられています。
この「肝」の機能がスムーズにいかなくなった状態を「肝気鬱結(かんきうっけつ)」と呼び、精神的な不安定さや、消化器系のトラブル(喉のつかえ感や腹痛など)を引き起こす可能性があると言われています。
漢方では、その方の体質(証)に合わせて薬を選びます。代表的なものをいくつかご紹介しましょう。
漢方名 |
特徴・期待される役割 |
向いているタイプ |
加味逍遙散 (かみしょうようさん) |
「肝」の昂りを抑え、血を補う。 |
肩こり、疲れやすく、イライラや不安がある方に。 |
抑肝散 (よくかんさん) |
神経の昂りを鎮め、筋肉の緊張を和らげる。 |
怒りっぽい、寝つきが悪い、まぶたのピクつきがある方に。 |
半夏厚朴湯 (はんげこうぼくとう) |
滞った「気」を巡らせる。 |
喉に何かつまっている感じがする方に。 |
| 柴胡桂枝湯 (さいこけいしとう) | 胃腸の症状と精神症状が混在する場合に。 | ストレスでお腹が痛くなりやすい方に。 |
薬膳の世界では、香りの良い食材や、苦味のある山菜が「肝」を助けると考えられています

私たち消化器内科の視点からも、ストレスと内臓は密接に関係しています。
ストレスによって自律神経が乱れると、胃酸の過剰分泌や腸の動きの異常を招き、機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群のような症状が出やすくなります。
「ただのストレスだから」と我慢せず、漢方の力を借りながら、同時に内視鏡検査などで器質的な疾患(潰瘍や炎症など)がないかを確認しておくことが、本当の意味での安心につながります。
浦和にお住まいの皆様、またお近くにお勤めの方で、「春先、どうも体調が優れない」と感じている方は、ぜひお気軽にご相談ください。