医療コラム

乳がん検診の結果、再検査(要精密検査)と言われたら?
パニックにならないための基礎知識と「経過観察」の重要性
こんにちは。埼玉県さいたま市浦和駅西口ミモザクリニックの院長です。
前回のコラムでは、さいたま市の乳がん検診受診率向上を願って、検診の重要性をお伝えしました。今回は、そのあと、要精密検査と診断されて、不安に思った方によんでいただければと思っています。
検診の結果を受け取った方の中には、「要精密検査」という文字を見て、強い不安を感じてネットを検索されている方も多いと思います。「がんかもしれない」「どうすればいいのか」と一人で抱え込んでしまいがちです。今回は、そんな不安の渦中にいる方へ、「再検査=がん確定ではない」という事実と、その後のステップ、そして実は非常に重要な「経過観察」の意味について、当院の体制を含めて詳しくお伝えします。
まず知っておいていただきたいのは、「要精密検査」と判定されたからといって、すぐにがんを意味するわけではないということです。
住民検診(対策型検診)で「要精密検査」と判定される人は、受診者全体の約5~10%程度です。そして、その中で実際にがんが見つかる人は、100人中4~5人程度と言われています。
つまり、再検査になった方のうち、約95%は「がんではなかった(異常なし、または治療不要な良性のもの)」という結果になります。検診の役割は「少しでも疑わしいサインをすべて拾い上げること」ですので、実際には良性のしこりや石灰化であっても、念のために詳しく調べましょう、という判定が出ることが多々あります。

「再検査」の通知が届いた際、当院では以下のような体制で皆さんのサポートを行っています。
当院は、まずは皆さんの不安に寄り添い、今の状態を正しく把握した上で、必要があれば最適な専門施設へ橋渡しをする役割を担っています。
精密検査の結果、「今すぐ治療が必要ながん」ではなかった場合でも、「半年後や1年後にまた見せてくださいね」という「経過観察」になることがあります。
白黒はっきりしない結果に、もどかしさを感じる方もいるかもしれません。しかし、この経過観察こそが、長期的に乳房の健康を守るための鍵となります。
なぜ「経過観察」が大切なのか? 乳腺の中には、現時点では良性に見えても、時間の経過とともに形を変えたり、ゆっくり成長したりするものがあります。
「異常なし」で終わるのではなく、「自分の傾向を知り、定点観測を続けること」。これが、乳がんと賢く向き合うための最も確実な方法です。
「去年は大丈夫だったのに」と戸惑うこともあるでしょう。再検査になる主な理由は以下の通りです。
「要精密検査」の通知は、決して悪い知らせだけではありません。あなたの体が発した「一度、立ち止まって詳しく見ておこう」という大切なメンテナンスのサインです。
・結果の見方がわからなくて不安
・どこの病院へ行けばいいか相談したい
・「経過観察」と言われたけれど、どう過ごせばいい?
「怖いから結果を見なかったことにする」「どうせ大丈夫だろうと放置する」ことだけは、避けていただきたいと思います。
再検査を受けて現状を正しく把握すること、そしてその後の経過観察を通じて自分の体と継続的に付き合っていくこと。それが、あなた自身と、あなたを大切に想う周囲の方々の安心に繋がります。
「再検査」の通知が届き、どう動けばいいか迷っている方。まずは埼玉県さいたま市浦和区西口 ミモザクリニックへお気軽にご相談ください。