浦和駅近く消化器内科・乳がん検診 ミモザクリニック|埼玉県さいたま市の消化器内科、乳がん・胃がん・大腸がん検診

医療コラム

「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」についての現状

こんにちは、埼玉県さいたま市浦和駅西口のミモザクリニック院長です。
当院は「女性の検査のハードルを下げること」をコンセプトとして、消化器内科、乳がん検診、そして子宮頸がん予防など、女性のライフステージに寄り添った医療を提供しています。
今回は、お母様世代の皆さんに、大切なお子様の未来を守るために知っていただきたい「HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)」について、最新の知見と共にお伝えします。

1. 日本だけが取り残されている?子宮頸がんの現状

「子宮頸がん」と聞くと、高齢者の病気というイメージがあるかもしれません。しかし、子宮頸がんは、20代から30代の、まさに結婚や出産、キャリア形成という人生の黄金期に発症しやすい病気です。子宮頸がんは、日本では年間約1.1万人が発症し、約2,900人が亡くなっています。統計的には、日本人女性の約100人に1人が生涯のうちに診断される、決して珍しくない病気です。
消化器疾患の専門医として日々患者様を診ている私から見ても、がんによって人生の選択肢が狭まってしまうことは、あまりにも切実で、防げるものであれば全力で防ぐべきではないかと考えています。

世界と日本の大きなギャップ
オーストラリアやイギリスなどの諸国では、HPVワクチンの高い接種率により、「子宮頸がんは近い将来、根絶できる病気」とまで言われています。しかし、日本では過去の報道の影響により、接種率が激減しました。その結果、他国では減り続けている子宮頸がんが、日本では今もなお増え続けているという、心配な状況にあります。

2. なぜ「初めての彼氏」ができる前なのか

HPVは「ありふれたウイルス」です
子宮頸がんの原因であるHPV(ヒトパピローマウイルス)は、性交渉によって感染します。
ヒトパピローマウイルス(HPV)は、特別な人だけが感染するものではありません。性交渉を経験する女性の約80%が、一生に一度は感染すると言われている、非常にありふれたウイルスです。
感染を「未然に防ぐ」ことの重要性
一度でも性交渉を経験すると、多くの女性(約80%)が一生に一度はHPVに感染すると言われています。ワクチンは、すでに体に入ってしまったウイルスを追い出す効果はありません。つまり、「ウイルスに出会う前(初めての性交渉の前)」に接種を完了することが、予防効果を最大化させる唯一の方法です。
お母様方にとって、中高生の娘さんに「性感染症」や「ワクチンの話」をするのは、少し照れくさかったり、まだ早いと感じたりするかもしれません。しかし、医学的な観点からは公費負担で接種できる、「今」が最適なタイミングといえるでしょう。

3. 最新の「シルガード9(9価ワクチン)」とは

現在、公費(無料)で接種できるワクチンの中でも、特にお勧めしたいのが「シルガード9(9価ワクチン)」です。

予防のカバー率が大幅にアップ
これまでの2価(サーバリックス)や4価(ガーダシル)も優れたワクチンでしたが、シルガード9は、より多くのがんの原因となる型をカバーしています。
  • • 原因ウイルスの80~90%をブロック:従来のワクチンが約60~70%だったのに対し、大幅に予防効果が向上しました。
  • • 尖圭コンジローマも予防: 性感染症の一つである尖圭コンジローマの原因となる型も防ぐことができます。
接種回数の変更(15歳未満のメリット)
2023年4月から、15歳になるまでに1回目の接種を開始した場合、合計2回の接種で完了できるようになりました(15歳以上は3回接種)。お子様の身体的・精神的な負担を減らすためにも、早めの検討がメリットとなります。

4. 多くの母親が不安に思う「副反応」の真実

「副作用が怖いから、受けるのを躊躇している」というお母様のお声は、診察室でもよく伺います。メディアでの報道が記憶に残っている方も多いでしょう。

科学的な調査結果
厚生労働省や日本産科婦人科学会、そして世界保健機関(WHO)は、世界中で蓄積された膨大なデータを精査し、「ワクチンの安全性に特段の懸念はない」と繰り返し発表しています。
かつて報じられた「多様な症状(痛み、けいれん、運動障害など)」についても、大規模な調査(名古屋スタディなど)の結果、ワクチンを接種した人と接種していない人で、症状の現れる頻度に差がないことが判明しています。
よくある副反応と対処
もちろん、全く何も起きないわけではありません。
  • • 痛み・腫れ: 筋肉注射のため、当日〜数日は腕の痛みや腫れが出ることが一般的です。
  • • 迷走神経反射: 注射に対する恐怖心や緊張から、立ちくらみや失神を起こすことがあります。
これらは他のワクチンでも起こりうる反応です。当院では、接種後30分間は院内でゆっくりお休みいただくなど、万全の体制を整えています。

5. キャッチアップ接種:期限が迫る「最後のチャンス」

現在、積極的勧奨が差し控えられていた期間に接種機会を逃した世代(1997年度〜2007年度生まれの女性)を対象に、「キャッチアップ接種」が行われていますが、こちらは2026年3月末で終了します。
通常、自費でシルガード9を3回受けると、約10万円ほどの費用がかかります。これが無料で受けられるのは2026年3月末までです。対象の方は一回の接種分だけでも公費負担でうけられるメリットがあります。お嬢様が大学生や社会人になっている世代のお母様、ぜひ一度、母子手帳を確認してあげてください。

6. さいたま市浦和区の皆様へ:ミモザクリニックができること

当院は、さいたま市浦和区西口徒歩圏内に位置しています。中高生は風邪をひいてもなかなかクリニックを受診することもなくなり、小児科受診も気恥ずかしく、かといって婦人科はさらにハードルが高い、そんな声も聞かれます。当院はスタッフ全員女性の内科のクリニックであり、婦人科には対応しておりませんが(子宮頸がん検診、子宮体がん検診、婦人科疾患は診察できません)、HPVワクチンはお子様と、お母様が一緒に来院しやすい環境を整えております。

まとめ:娘さんの「一生の健康」を守るために

子宮頸がんは、ワクチンで防ぐことができ、もしなってしまっても検診で早期発見できるがんです。しかし、一番良いのは「ならないこと」、感染しないこと。これには“ワクチン接種”という予防する手立てがあります。
お母様、お嬢様と一緒にワクチンの話をしてみませんか? 「あの時受けておけばよかった」と後悔する女性を一人でも減らすために、私たちは正しい情報発信を続けていきます。

クリニック情報
  • • 名称:ミモザクリニック
  • • 場所:埼玉県さいたま市浦和区(浦和駅近く)
  • • 診療内容:消化器内科(胃カメラ、大腸カメラ)、乳がん検診、各種ワクチン接種、女性内科

まずは一度、母子手帳をお手元に置いて、お嬢様の接種状況をチェックしてみませんか?ご不明な点があれば、お電話やWEB予約からお気軽にお問い合わせください。

 

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